小倉織は、自然素材である木綿糸を用い、四季折々のイメージをデザインに取り入れて、伝統を創ってきました。それは、母なる地球からの恵みにほかなりません。
江戸時代は武士の袴、明治以降は学生服として全国で愛用された小倉織は、とても丈夫な綿織物で、使っていくほどに光沢を増し、経年変化を楽しめる、まさにサステナブルな織物です。この先も美しい地球が続くために、環境に配慮した取り組み、素材から生まれた小倉織【縞縞 EARTH】が、皆様のライフスタイルを見直すきっかけとなれば幸いです。

画像提供：縄文企画（Webサイト:https://jomonkikaku.com/）

今、地球の資源は、綿も含めて危機的状況を迎えつつあります。
長きに渡った伝統を、未来へつなげていくために何が必要かを考えたときに、 具体的にアクションを起こしている皆さんとの出会いがありました。
美しいはずの海にも、沢山の「ごみ」があり、その「ごみ」は陸に流れ着きます。 それを個人や団体で拾い、資源にしていく。果てしなく、終わりがないように思えることに取り組む姿に驚くと同時に、私たちにも何かできることはないか、考えました。

クリーンアップ活動で回収した「ごみ」は、処分して終わりではなく、糸という「資源」に循環させる再生の取り組みが、様々な企業・団体・行政・個人、それぞれの力を合わせて行われています。
私たち小倉 縞縞もぜひこの取り組みに参画したいと思い、クリーンアップ活動からつながる循環型の糸を使った小倉織を開発しました。

FOREST GREEN（フォレストグリーン）みどりの星
OCEAN BULE （オーシャンブルー）あおの星

地球の森と海をイメージした2種類の生地が誕生しました。
素材は、たて糸に綿、よこ糸に再生ポリエステルを用い、柔らかな肌触りの自然素材と地球環境に配慮した再生の糸を合わせることによって２つの素材の長所が融合し、美しいグラデーション、艶やかで色鮮やかな縞、使い心地の良い生地が生まれました。
豊かな森が豊かな海を育むように、一人ひとりのアクションが美しい地球の未来へつながっています。