新紙幣に描かれた「冨嶽三十六景」神奈川沖裏浪を想う縞

2024年7月より、新紙幣が改刷されました。徐々に市場に出回るということで、手元にいつやってくるかというワクワク感がありますね。

新紙幣は、銀行券での採用は世界初の3Dで表現された肖像が回転したり、ユニバーサルデザインを主として数字が大きくなっていたりと、最先端技術や新たな気付きに出会えます。これまでとの紙幣との違いを比べるもの、また新旧紙幣の良いところを深められる機会かもしれません。

一万円札に“日本近代社会の創造者”と言われる渋沢栄一、五千円札に女性の地位向上と女子教育に尽力した教育家 津田梅子、千円札には"近代日本医学の父"と呼ばれている北里柴三郎が起用されました。
ゆかりのある本や小説が出たり、ドラマが放映されたりと、歴史の教科書などで触れた人物を深堀りできるチャンスが溢れています。

そして今回注目したいのは新紙幣の裏面。中でも千円札に焦点を当ててみました。
描かれているのは、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の代表作で知名度も高く、世界の芸術家に影響を与えた「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。

精巧に再現がされており、描かれる線の一本一本に技術の高さ、またその進歩に感銘を受けます。
日本を代表する作品が広まっていくのは、喜ばしいことですね。新たな芸術作品が生まれるきっかけになり得るのかもしれません。

染織家 築城則子氏がその美しい北斎ブルーに魅せられ制作した#89藍漸は、2017年4月にミラノサローネで発表されました。

『「浮世絵」は日本が世界に誇る版画アートです。版木で色を重ねていく過程のグラデーションは、小倉織だからこそ表現できる色の濃淡と共通しています。「藍漸」の藍色のグラデーションは、北斎が好んで用いたものを糸で再現したいと望んだもの。「せり上がる大波」や「滝の水」に使われ、ジャパンブルーの原点を想起させます。白と藍色の対比という、他の色がないからこそ、強く清々しく、大気を感じていただけることでしょう。』
− 築城則子氏 #89 藍漸コメントより−

小倉織 #89 藍漸のアイテムの取り扱いのある [ すみだ北斎美術館 ] では新紙幣採用を記念して、「北斎 グレートウェーブ・インパクト ―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―」が開催されています。

「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」がどのような背景で誕生したか、またその図柄がさまざまに利用されてきた軌跡をたどり、海外で「グレートウェーブ」の通称で親しまれる影響、広がりが紹介されています。

こちらの特別展は2024年8月25日まで開催中です。
詳細はすみだ北斎美術館ホームページよりご確認くださいませ。
https://hokusai-museum.jp/modules/Exhibition/exhibitions/view/3731


北斎を身近に感じ、使うほどに滑らかになる小倉織とともに、その背景を楽しんでいただけますと幸いです。

#89 藍漸のアイテムはこちらから

https://shima-shima.jp/pages/89-aizen

環境循環型の再生糸を緯糸に用い、サステナブルなテキスタイルに生まれ変わった#140 OCEAN BLUE のアイテムはこちらから

https://shima-shima.jp/pages/140-ocean-blue

 
▼参考リンク
・国立印刷局ホームページより一部抜粋
 https://www.npb.go.jp/ja/n_banknote/

・すみだ北斎美術館ホームページ
 https://hokusai-museum.jp/


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