桃色と紫には同じような香りを感じます。少し艶めいて、化粧をほどこすかのような、日常的でない縞がリズムを刻み、危ういバランスで成り立って、まだ見ぬ憧れの世界に導いてくれそうです。-デザイン監修・築城 則子
可憐なイメージながら、満開の中に居ると、何か魅入られるような心地になる桜の花。四月の《今月の縞》#63香色はそんな桜の妖しさを思い起こさせます。夢見るような白や桃色の間に現れる、黒からグレーのグラデーションが、心奪われずにいられない、刹那に匂い立つ美しさを描き出す、そのような縞と感じます。-選と文・三井