2020.04.13 (mon)

【 築城則子からの手紙 】

昨日の販売開始直後から、たくさんのマスク生地やカット生地のご注文、そして心あたたまる応援のメッセージまでいただき、本当にありがとうございます。
スタッフ一同感激しております。
 
今の私たちの想いをどうお伝えしたらよいか考えていたところ、染織家 築城則子から皆様へのメッセージが届きました。
いつのときも大いなる自然に学び、作品を生み出し続ける染織家ならではの言葉。
皆様に届き、何かの力になることを願います。
  
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こんにちは、今年の春はどのようにお過ごしでしょうか?
いつもと同じように美しい桜の花が爛漫と咲いてはいても、静かでしたね。
 
4月17日から開催予定だった東京銀座での個展は、延期となりました。
私自身は、数年かけて用意してきた展覧会を中途半端な開催はせずに来たるべき時期を待つのはありがたい選択です。
 
しかし、こういう状態がいつまで続くのか、
先の見えない、これまで経験したことのない、
不安に満ちた日々であることは間違いありません。
  
春夏秋冬、四季を楽しめる日本での、今は冬の時期のような気がします。
寒く、辛く、曇天の空の下で震える私たち。
豊かに身につけた花も葉もそぎ落とし、落葉樹のように、幹と枝だけの姿になっているのではないでしょうか。
 
でも、目には見えなくとも、木々にはしっかりと大地に踏みとどまる根っこがあります。
私たちもそれぞれの根を今こそ大切に、支え合って生きましょう。

 
春は必ずやってきます。

 
私は工房周辺の木々の新芽が吹き出す時をいつも心待ちにしていますが、
いつがその日なのか全くわかりません。
毎日見ているつもりなのに、ある日突然に芽吹くような気がします。
が、そんなわけはなく、毎日毎日、木たちは準備を続けているはずです。
 
新芽は、天に向かって少しづつ伸びていくのをご存知でしょうか。
どの芽も点のような小さな存在の時から、ズックズックと天を目指しているようなのです。
その生命力を私たちも見習い、その日まで秘めた力を内に溜めて、春の訪れを待ち、
天に向かって背伸びするかの如く、立ち上がりましょう。

 
世界中に1日も早い終息の日が訪れますよう、心よりお祈りいたします。

令和2年4月13日 築城則子

工房織り風景

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