2017.04.19 (wed)

【 今月の縞 四月(卯月)】

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#63「香色」こうしょく  Scent of Tint

桃色と紫には同じような香りを感じます。少し艶めいて、化粧をほどこすかのような、日常的でない縞がリズムを刻み、危ういバランスで成り立って、まだ見ぬ憧れの世界に導いてくれそうです。-デザイン監修・築城 則子

可憐なイメージながら、満開の中に居ると、何か魅入られるような心地になる桜の花。四月の《今月の縞》#63香色はそんな桜の妖しさを思い起こさせます。夢見るような白や桃色の間に現れる、黒からグレーのグラデーションが、心奪われずにいられない、刹那に匂い立つ美しさを描き出す、そのような縞と感じます。

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2017.03.19 (sun)

【 今月の縞 三月(弥生)】

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#08「無彩」むさい Monochrome

「 無彩色の世界での、白と黒、強いコントラストがお互いを認め合い、引き立てて、共存する。難しいと思いつつ挑んだテーマです。小倉織だからこそできる経糸の世界観が、ランダムな縞の中で躍動します。」-デザイン監修・築城 則子

春は出会いと別れの季節。まだ見ぬ世界へと飛び出して行かれる方も多い事でしょう。三月の《今月の縞》は#08「無彩」。寄せては返す不安と希望のようにも見える無彩色のリズムですが、離れてみると、ただただ鮮やかです。光も影も飲み込んで調和するその潔さに憧れを感じる、そのような縞ではないでしょうか。

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2017.02.19 (sun)

【今月の縞 二月(如月)】

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#76「梅薫」ばいくん Noble Plum

「梅の花の美しさに気がついたのは大人になってからでした。殊に白梅の可憐さ、上品さは他にない魅力です。花を咲かせるための蕾をつけた頃の梅の枝で染めた薄紅色の濃淡を美しく表したいと願いました。」-デザイン監修・築城 則子

桜のように華やかではないけれど、奥ゆかしく春の到来を告げる花。二月の《今月の縞》は#76「梅薫」。古来から愛でられてきた寒梅の空気を想起させ、その淡く甘い薫りに包まれた縞は、どこか昔日の母の想い出にも似て、優しい気持ちが胸に広がる、そんな縞に感じます。

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2017.01.19 (thu)

【今月の縞 一月(睦月)】

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#80 「藍彩」あいさい Monochrome Indigo

「藍色の青さは時に蒼蒼という言葉を思い起こさせてくれます。生命力にあふれた草木の姿に通じるものがあります。蒼の青を他の色を交えずに、ストレートに表現した縞です。」-デザイン監修・築城 則子

厳しい「寒」の季節ながら、吸い込む空気の中にはどこか春の兆しを感じます。一月の《今月の縞》は#80「藍彩」。冬の白さの中、凛とした佇まいで現れる藍は、芽吹きを待つ自然の力強さでしょうか。一年の幕開けの月、その清冽な縞に、襟を正されるような気がします。

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2016.12.19 (mon)

【 今月の縞 十二月(師走)】

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#61 「白多彩2014」しろたさい2014 Feast of Colors on White

「白い世界にそれぞれの色が舞うような、自由で楽しい空気を醸し出せたらと、細い縞に託しました。チェリービーンズに見られる、外国のお菓子独特のパステルカラーをひとつまみ味わってほしいです。」ーデザイン監修・築城 則子

どんなに寒くても、雪の気配を感じると、子供たちは外へと飛び出していきます。十二月の《今月の縞》は#61「白多彩2014」。無垢な白の世界で、愛すべき色たちが並ぶ様子は、雪の中で戯れる子供たちを思わせます。見ているだけで思わず微笑んでしまう、無邪気な喜びに満ちた縞ではないでしょうか。

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2016.11.19 (sat)

【今月の縞 十一月(霜月)】

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#41 「宵の水」よいのみず Water-Flowers-in-the-Evening

「工房の近くに山水が流れる小川や細い溝のような場所がたくさんあります。普通の時と雨が降った後では、驚くほど表情が変わって、水の動きを楽しませてくれます。殊に宵闇の中で月光を浴びて流れる水は艶やかです。」-デザイン監修・築城 則子

日本の四季の移り変わりは、ときに劇的なもの。秋の紅葉も、その一つではないでしょうか。十一月の《今月の縞》#41「宵の水」(よいのみず)は、そんな劇的な景色が訪れる前の、静かに暮れゆく秋のようです。無彩のようでいて、どこか郷愁を感じさせる茶とグレーの柔らかなリズムは、宵闇を待つ木立や、晩秋の小雨を思わせます。厳しい冬の前に、しばし心を解いてくれる、そのような縞に感じます。

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2016.10.17 (mon)

【今月の縞 十月(神無月)】

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#81 「水紫」すいし Purple Stripes on Black

「紫という色は不思議な色で、闇にも光の中にも独特の存在感で登場します。日が暮れて暗闇の中で、工房近くに流れる水たちと共に現れ、影のように水の流れを支えているようでもあります。」 -デザイン監修・築城 則子

理由なく心惹かれてやまない、そんなものに出会うことがあります。十月の《今月の縞》#81「水紫」(すいし)も、その類の一つではないでしょうか。神秘的な紫を中心とした色の戯れは、まるで、かのモナ・リザのように、見る者、見る時によって様々な印象を与えます。

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2016.09.17 (sat)

【今月の縞 九月(長月)】

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#73 「翠風」すいふう Jade Winds

「藍色のベースに合うものというと、まずは緑を思い描きます。草木染めでは、藍染めした藍色に黄色の染料を染め重ねて緑色を得ますので、兄弟のような関係です。爽やかで静かな縞構成にしてみました。」 -デザイン監修・築城 則子

夜の帳が下りるのが段々と早くなってくると、秋の到来を感じます。あんなにも喧しく鳴いていた蝉の声も、秋虫の音色に取って代わられ、当たり前に巡る季節に愛しさを覚えたりします。九月の《今月の縞》は#73「翠風」(すいふう)。清涼とした夜闇のような藍。その上に浮かび上がるのは、草むらと、葉陰で羽を震わせる秋虫、そしてその美しい音たちでしょうか。夜長月、静かにそばに佇んでくれるような、そんな気持ちにさせてくれる縞です。

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